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5年以内に半数の行政書士事務所が廃業すると言われている3つの理由

廃業

行政書士業は、サービス業の一種に過ぎない

行政書士のメイン業務は、権利義務に関する書類の作成や官公署に提出する書類の作成などです。
ただ、これらの業務は行政書士だけが行える特殊な業務でもなく、資格のない一般の人でも行えるものです。

行政書士にこれらの業務を依頼する方は、手続きを調べる時間や作業時間をお金で解決する方がよいと考えているからに過ぎません。
その意味で、行政書士という法律の専門家であっても、代替性のあるサービスの一種に過ぎないのです。

まずは、このことを十分自覚する必要があります。

サービス業として生き残るためのパラダイムシフト

サービス業としてすぐに頭に思い浮かぶのは、アパレル産業や飲食業界でしょうか。

彼らは、会社形態であろうと、個人経営であろうと、少なからずマーケティングが欠かせません。

どこに店舗を出せばお客さんが来てくれるのか?

どんな商品・料理を提供すれば、お客さんは満足してくれるのか?

2度、3度とお店に来てもらうためには、どんなサービスを提供すればいいのか?

考えることは山ほどあります。
そして、その中から、費用対効果を考えたり、地域の特殊性、自身の強みなどを踏まえながら、最適なサービスを試行錯誤しています。

一方で、行政書士業はどうでしょうか。

私がこれまでお付き合いさせていただいている先生方で、自身の業務をサービス業と捉えて、じっくりとマーケティングについて考えている方はごくごくわずかです。

大半の先生方は、先輩行政書士の先生から案件の紹介を受けたり、家族や親族からのツテを頼りに事務所を経営しているのが実情です。

しかし、紹介案件や、タウンページで検索をしてといった形で仕事を受任できる時代は、今と比べて行政書士の人数も少なく、先生としてもてはやされた時代の話であって、今は状況は全く異なります。
今では、全国で5万人程度の同業者つまり競合がいて、この中で生き抜いていかなければならないわけです。

つまり、行政書士は、法律の専門家であると同時に、営業やマーケティングの専門家にならなくてはならないということです。

パラダイムシフトが必須なのです。

行政書士事務所の半数が5年で廃業すると言われる理由

では、行政書士が今の時代を生き抜くためにはどのようなことが必要なのでしょうか。

ウラを返すと、行政書士事務所の半数が5年で廃業すると言われているのはなぜなのでしょうか。
私は、以下の3つの要因が大きいと思っています。

理由① ウェブサイトによる集客ができていないこと

行政書士のような個人事業主は、会社のようにマーケティングの部署があったり、営業部隊がいたりといった恵まれた状況ではありません。

自分一人でマーケティングから営業、具体的な案件の処理、はたまた専門知識の修得まで、基本的には全て一人でこなさなければならないわけです。

つまり、開業した時点で、一般の企業が備える体制をゼロから構築していかなければならないわけです。

これは、本当に重労働です。

それを解消する1つの大切なツールがウェブサイトになるわけですよね。

24時間、365日営業をし続けてくれるわけですから。

しかし、行政書士事務所でウェブサイトを作るということに消極的な先生が多いようです。

自分を世界中に曝すことに抵抗があるというのが大きな理由のようです。

しかし、これは完全に時代錯誤です。

今の時代、モノを売るためには、まず、それを知ってもらわなければ土俵にすらのりません。ウェブサイトを持たないというのは、モノを売っていることすら知られないのと同じです。当然、クライアントの選択の土俵にはあがりようがありません。

まだウェブサイトをお持ちでない行政書士の先生もかなりいるようですが、早急に対処する必要があると思います。

理由② スマホファーストという次のハードル

一方で、ウェブサイトがあるからといって安心できるわけではありません。

開業当初は、資金もあまりかけられないのが通常でしょうから、ウェブサイトも本をみたり、ブログ記事を頼りに自作する先生もいるでしょう。

やっとこさ作り上げた虎の子のウェブサイトは、我が子のように愛しいものかもしれません。

しかし、1つの落とし穴があります。

それは、スマートフォンに対応しているのか?ということです。
時代は、スマホファーストに移り変わりつつあります。

SEOという言葉をご存知の先生もいらっしゃるかと思いますが、従来検索エンジン、つまりgoogleとかyahooとかですね。これで調べたいことを検索したりしたことがあるかと思いますが、この検索結果として自身のウェブサイトを上位表示させる対策のことをSEOといいます。
そして、このSEOの対策として、今一番重要だといわれていることの1つが、スマホに最適化するということなのです。

みなさんの生活に照らし合わせても想像がつくかもしれませんが、なにか調べものをしようとしたときには、スマホで検索するという場面が多くないですか?

そのような時代の流れに応じる形で、検索結果に上位表示されるウェブサイトやページも、スマホで見やすい・読みやすいページを優先させようという流れになっているのです。

ウェブサイトをお持ちの先生の中でも、まだスマホに対応させていないという方がいれば、これは喫緊の課題になるということになります。

理由③ AI(人口知能)の台頭

加えて、AI(人口知能)が急速に進歩している昨今では、書類作成や手続きの代行をメインとする行政書士の業務の大多数は、近い将来AIにより代替可能な時代になります。

すでに、入管業務の一部ではこのAIによる書類作成の技術がかなりの精度で作られていますし、戸籍の管理も電子かされている状況の下では、戸籍を集める作業は間違いなく不要になるでしょう。さらに、相続関係図の作成も簡単な質問に答えていくだけで容易に作成できてしまうソフトがすでに存在します(このあたりは、AIとは少し異なるところかもしれませんが・・・)。

少なくとも、今事務所で主軸の業務として取り扱っている分野がこのようなAIの台頭により、どのような影響を受けるのかということについては、考えておく必要があります。

そして、行政書士は、こういう環境の中で業務にあたっていること、そしてこの環境はもの凄いスピードで発展しているということをまずは頭に入れておかなければなりません。

いつまでもあぐらをかいて受け身でいては、近い将来必ず淘汰されます。

士業は一般的にITリテラシーが低いと言われていますが、行政書士業を継続させていく中で、ITに関していつまでも距離を置いておくわけにはいきません。すでに行政書士業務は、ITの波にのまれ始めているのです。

あとがき

5年以内に、今ある行政書士事務所の半数が廃業するといわれている背景には、開業に対するハードルの低さや試験内容が実務と直結しないという制度上の問題点もあると思います。

しかし、もっと大きな問題点は、一経営者として事務所を運営していくために必要な知識やスキルを身につけることから逃げていることにあると思っています。

どんな職業であっても、時代の波に逆らって継続することはほぼムリです。
時代は必ず変化し続け、技術は進歩し続けます。旧態依然とした環境に浸かりキズを舐め合う関係性では、時代の変化や技術の進歩からは確実に取り残されるでしょう。

行政書士という職業を選択した以上、このような危機感を常に持ちながら、絶えず時代を追いかける努力を続けることが必要だと感じています。

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