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「ありがとう」を上手に伝えるある経営者のとり組み

遺言書

「ありがとうカード」という目からウロコのアイデア

私は、基本的にテレビを見ません。気になる番組だけは予約録画し、後日まとめて見るようにしています。

今回は、ある小売店の経営者の経営理念や経営手法を対談を交えて紹介する番組を見ました。

その経営者がとても大切な視点を経営に取り入れており、とても共感できるものだったので備忘録もかねて紹介しようと思います。
その視点というは、「ありがとう」という言葉を相手に直接伝えるというものです。なんだ、あたりまえじゃないかと思うかもしれませんが、この会社での制度はちょっと特殊です。
その制度を簡略に説明すると、

  •  従業員ひとりひとりに、「ありがとうカード」というメモ用紙を持たせる
  •  他の社員の様子を見て、なにか「ありがとう」と伝えたいことがあれば、その人の名前と、その内容を書き、その人に渡す
  •  「ありがとうカード」自体はカーボン紙使用になっており、「ありがとうカード」を渡した人、渡された人の両者にそれぞれ記録が残る
  •  「ありがとうカード」を渡した人を、その枚数に応じて表彰する

「ありがとうカード」を渡された人が嬉しくなるのは当然ですし、「ありがとうカード」を渡された枚数分、査定がアップするなどという発想は誰にでもできます。

しかし、この制度でユニークなのは、「ありがとうカード」をたくさん渡した社員を表彰するところにあります。「ありがとう」を「伝える側」にスポットライトを当てるという発想は、目からウロコでした。

他人の短所ばかり指摘してしまいがち。

人は、とかく他人の欠点や改善点などを粗探しし、それを指摘したりダメだししたりします。なぜでしょうか?

私は、その行為の根底に、「オマエよりも自分が優位にある」「自分はオマエにとって不可欠な存在なんだ」という気持ちがあるのではないかと思っています。

少しひねくれた見方かもしれませんが、少なくとも、他人の欠点にはすぐ目が行く生き物であることは確かだと思います。

「ありがとうカード」を渡すということは、他人の欠点や改善点を粗探しするという消極的なスタンスではなく、他人の長所や見習いたい点を見付けるという積極的なスタンスです。そして、それを自分なりの言葉で表現するために他人をよく観察します。他人の振る舞いを見て、何がどう良かったのかを考えます。

ネガティブなスタンスに立ちがちなことを逆手にとって、あえてポジティブな行動を強制的に起させる点で、人の深層心理を上手についた理にかなった制度だなと関心しました。

 

「ありがとうカード」の何がスバラシイのか?

 

人間関係を円滑にできることがスバラシイ

欠点を指摘されたりダメ出しをされ、それをバネにがんばるという人もいるかもしれなせん。

ただ、それはその人との間に強い信頼関係や強固な師弟関係があって初めて成り立つのではないでしょうか。

希薄なコミュニケーションが主流の社会で、中途半端な人間関係しか築かれていない者どうしの間では、「ダメ出し→がんばる」という方程式は成り立たないでしょう。

むしろ、懐疑心、嫌悪感が増幅されるだけです。
一方で、褒められて嫌な人などいますか?
褒められれば純粋に嬉しいし、それならもっと褒めてもらえるように努力しようというのが素直な気持ちです。
「ありがとうカード」制度は、現代社会のコミュニケーションの不完全さを補うスバラシイ制度だと思います。

「ありがとう」というコトバを伝える行為自体がスバラシイ

「ありがとう」という単語の意味は、幼い子どもでもわかります。

しかし、「ありがとう」という言葉が無意識に出てくる大人は、意外と少ないような気がしています。

相手に感謝したいことは日常生活の中に溢れていますし、コミュニケーションの中でももっとも基本的な単語であるにもかかわらず、自然と「ありがとう」という言葉が出てこないのは、おそらく、恥ずかしかったり、照れくさかったりで、素直に感謝の気持ちを伝えられないからなのだと思います。

家族だったり友達だったり上司だったり同僚だったり、日頃からお世話になっている相手には、改まった感じで少し言いにくいのかもしれません。
しかし、感謝の気持ちは、言葉や行動で表現しなければ伝わりません。「ありがとうカード」制度は、相手に感謝を伝えるという行動を喚起するスバラシイ制度だと思います。

「ありがとう」というコトバは人を笑顔にできるからスバラシイ

みなさんは、笑顔がない人と接するより、いつも笑顔で溢れている人と一緒にいたいですよね。

笑顔には、人を幸せにするチカラがあります。そして、「ありがとう」というコトバには人を笑顔にするチカラがあります。

笑顔は人を呼び込みます。そして、相手も笑顔にしてくれます。「ありがとうカード」はこの好循環を生みだすスバラシイ制度だと思います。

「ありがとう」は最高のサービスを生み出すエネルギー

「ありがとうカード」制度は、特殊なシステムが必要なわけでも、導入に多額の費用がかかるわけでもありません。しかし、効果は絶大です。

この制度を導入しない理由が見あたりません。きっとこの会社は、経営者が従業員を管理・コントロールしなくても、自然とお客様に最高のサービスを提供できる組織になっているに違いありません。

テレビを見て、久しぶりに明るい気分になりました、というお話でした。

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